無事に扁桃腺の摘出を終え、
あとは傷がふさがるまでおとなしく入院の日々。
これが地味に辛かった・・・。
本当に辛いのは、痛いし遊べない子供本人なんだけど、
そんな子供のストレスをなんとか解消させたいと、
気を使ってばかりの入院生活でした。
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入院生活1日の流れ
【朝】検温、ネブライザー、食事、うがい、診察
【昼】食事、うがい
【夜】食事、うがい、検温
手術の翌日から、基本毎日このルーティーンが繰り返されます。食事は出された量の何割食べたか、便は出たかなど、日々の生活記録もつけました。
食事のあとは必ずうがいで殺菌。喉のゴロゴロうがいはまだ年齢的に難しかったので、口でぶくぶくペっをするだけでもOKとしてもらいました。
上記のルーティーン以外の時間は自由。術後はしんどいのか寝るかボーっとテレビを見ることが多くて特に大丈夫だったのですが、3日後に点滴が取れて元気になってくるとかなりヒマを持て余すことになりました。
術後の食事
術後の食事は一番気を遣う所です。病院からも説明のプリントを頂き、入院中はもちろん、退院後も1週間は必ず気を付ける旨を口を酸っぱくして説明されました。
実際に、以前入院していた子が、喉に負担をかける少し固めのものをあまり噛まずに食べて、傷口から大出血(入院が1週間延長)という大惨事があったそうです。恐ろしい・・・。
手術翌日は、ほぼ液体のお粥、味噌汁。普通のヨーグルトと冷奴。
子供は食べられなかったので、私が味見。味噌汁はかなり薄味でした。
ここからポタージュ状、ペースト状、柔らかい普通食へと毎日進化していきます。
こちらはペースト状の食事。
魚の切り身に見えますが、魚をペーストしたものを切身の型に入れて固めたもののようです。左の緑のは野菜をすりつぶしてゼリー状にしたもの。左上は普通のかぼちゃの煮物(皮なし)。味は普通に美味しいのですが、歯ごたえのない食感が気持ち悪いですね。子供は食べませんでした。
こちらは軟らかめの普通食。
ご飯は軟飯。煮物やゆで野菜など見た目は普通ですが、通常より柔らかく調理してあります。でもお肉の食感はちゃんとあるし、子供は少し食べられました。ミニトマトも良く噛んで食べればOKみたい。
退院前にはもう通常食。
固さは普通だけど、のど越しの良さそうなメニューです。魚の骨は心配でしたが、小骨は抜いてあるようでした。
全然病院食を食べなかったので心配しましたが、術後3日(通常のペース)で点滴が取れました。点滴が取れると食事もだいぶ普通っぽいものになります。点滴が取れる=自分で栄養が取れる、ということなので大体3日位で傷口に瘡蓋ができて回復に向かうということではないかと思います。
実際食べられたもの
上記のように病院食はきちんと3食出されますが、実際子供はほとんど食べませんでした(悲)
手術翌日はかろうじて水分を少し取れる程度。
その後もヨーグルトなど少し舐める程度で食欲がない様子。
食べられるようにならないと点滴が外れないし、入院が延びる可能性もあると聞かされ、こちらは必死になりますが食べません。「子供は回復が早く、入院が短縮される」と他の人のブログで読んだこともあったので、ささやかな期待をしていたのですが、無理そうです。
入院食を食べない旨を先生に相談すると、栄養とか考えなくていいから何か食べさせてとのことで。「アイス」「プリン」を推奨されました。特にアイスは患部を冷やしてくれるのでかなり食べやすいとのこと。
病院の購買にあるアイスは種類が少なく、食べられそうなのは「スーパーカップ バニラ味」のみ。(ナッツ入りやモナカはNGなので)
なんと1個まるまるペロっと平らげました。お腹は空いていたんですね。病室には冷凍庫がないので買い置きできないのが不便。売り切れの時は、「バニラモナカジャンボ」の中身だけ食べさせました。ゼリーやプリンも与えてみましたが、やはりアイスが一番食べやすいようです。
少し回復してからは、病院食には全く手を付けないくせに、私が食べているものは欲しがるように。クノールの「コーンポタージュ」にパンの柔らかい所を浸して食べたり。お湯を入れて3分以上経過したのびのびの「カップヌードル」。同じく「どん兵衛」を主に食しました。栄養考えなくていいとは言われたものの、ジャンクフード過ぎる入院生活。
試行錯誤でいろいろ食べさせていました。ただ、先生は厳しくて「病院食以外は食べさせないで」という人だったので、実は内緒でやっていました(なので真似しないでくださいね)。万が一大出血したらめっちゃ怒られただろうなぁ・・・
ちなみに退院後は結構食べれる幅が広がりますが、幼稚園の給食で万が一があると心配なので1週間は午前だけの登園にしました。小学生くらいの大きい子だったら自分で食べられるものを判断できるので、退院後すぐに登校できるそうです。
痛みについて
麻酔が覚める前からあらかじめ痛み止めは処方されているので、
そんなに痛みを感じる時間はないということ。
痛くなったら遠慮なく痛み止めを使ってもOK。
それなのにうちの息子は「痛み止めはいらない」という謎の行動に。
漫画とか映画でたまにありますけどね。神経死んでないか早く確認したいから痛み止め我慢(例:ハチミツとクローバーのはぐちゃん)
息子は全然そんなんじゃないのに(笑) 多分入院のストレスに対するささやかな抵抗ですね。座薬の痛み止めを嫌がるので、飲み薬に変えてもらったけど・・・飲んだら痛むからそりゃ飲めないよ。本末転倒。
痛みはともかく、術後は傷の腫れとかもあって声が出せません。
あと、口の中腫れてて不快感も結構あるみたいで、基本不機嫌です。手術の際、口をあいたままにするため金属で固定するのですが、それで口の端が切れてしまって、そっちの傷も痛々しかったです。
うちの息子は3日間、1言も発せず4日目から少ししゃべりだしました。この辺は個人差があるそうです。術後は声が高くなるそうですが、うちの場合はアデノイド取ったので鼻の奥が腫れてめっちゃ鼻声でした。そしてとても口臭がきつくなりました(2~3日で治った)
喉の傷は私には見えないし、痛みも想像できないので、子供にきちんと寄り添えてるのか、どうしたら少しでも快適になるのかがわからず、モヤモヤしました。
回復期
喋れるようになると一気に全回復して、病院での暇をひたすら持て余しました。
ありとあらゆるオモチャ、本、工作をしましたが、最終日にはテレビアニメすら飽きて見なくなり、本当に暇。
基本24時間付き添いが必須の病院でしたが、少し距離を置いた方がいいと思って、洗濯や購買などちょこちょこ用事を作ってお互いに一人の時間を作るようにしました。
診察はきびしい先生とゆるい先生の2人交代制だったので、
ダメ元で「ゆるい先生」の日に入院の短縮を相談。
結果、1日だけ退院が早くなりました!
妹を預けてる義母が疲労困憊で、「はやく退院して~」とヘルプが来てたのもあって大変助かりました。(小学生以下の子供は入院病棟に入室禁止だったので、妹となかなか会えなかったんです)
以上、長かった入院生活の記録でした。