手術当日は水分以外は摂れないから、絶対お腹がすいてグズると思い、
(術前検査のときの大変さがよみがえります)
前夜はお腹いっぱいパンパンになるまで食べさせようと頑張ったんですが・・・
環境が違うせいか、結局(お菓子も含めて)いつもより少ない位の量で就寝。
不安でいっぱいの手術当日となりました。
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手術前の不安
遂にやってきました、
私が手術に際して一番恐れていたのは、
手術の危険性でも、術後の痛みでもなく、この時間。
術前の「空腹&点滴&慣れない環境で、ただ待つ」という地獄!
恐らく息子はグズグズで、下手したら癇癪で暴れだすことでしょう。
秘蔵のおもちゃでなんとか乗り切れるのか・・・。
とにかく長い一日が始まりました。
「今日はどれだけ寝坊してもいいよ、むしろ昼まで寝てて。」
くらいの気持ちでしたが、普段より異常に早く朝5時に起床。
まぁ、慣れない場所だし、シングルベッドに添い寝で狭いし、寝れないよね。
アニメチャンネルにかなりお世話になりました。24時間アニメ放映してるなんて無敵すぎます。ポケモンとか、妖怪ウォッチとか、普段見たことのない番組にかじりつく。
<7時半 朝食>
朝は水分だけと聞いていたので、てっきり何も出ないかと思っていましたが、ジュースが3本も出てきました。
これを全部飲めば結構お腹いっぱいじゃない?
ウキウキしながら子供に飲ませるも、食欲がないらしく断固拒否。
水分は10時までしか摂取してはいけないので、なんとかリンゴジュースだけ飲み切らせました。小さいながらも手術が怖そうっていうことはわかるんですね・・・。
ちなみにペプチーノはちょっと酸味がある、すごくまずい飲み物で
OS-1は薄目のポカリみたいな味、
リンゴジュースはごく普通の味でした。
<10時半 診察>
熱や鼻水がないかを簡単に確認されるだけ。その後点滴をつけるため処置室へ。
点滴は看護師さん3~4人体制でがんじがらめにして針を刺されていました。点滴をつけた姿に今更ながら手術の実感が沸いてきます。また、泣き言一つ言わない息子が素晴らしすぎて無性に泣けてきました。
さて、
点滴をつけてしまうと一気にヒマに。
もう散歩もできないし、プレイルームにも行けません。
手術の予定は13時。あと2時間近くこの状態でベッドに缶詰です。
でも、この時の為にとっておきのオモチャを用意していたのです。
「アクアビーズ」!
以前からかなり欲しがっていたけど、作って終わりのオモチャだからなんとなく買う気がしませんでした。でも、今この時間を過ごすためには、なんとピッタリなオモチャでしょうか!
点滴をつけて、ややテンションが下がった息子ですが、
これを見せると大喜び!さっそく取り掛かりました。
ビーズをお皿かなんかに出してあげれば、特に手助けしなくても片手だけで余裕で作れます。
そう、
余裕で作れ過ぎて、30分足らずであっという間に4作品完成・・・。
終了~。
乾くまでに時間がかかるので、これ以上作れないし、子供もさっそく飽きました。そして「帰りたい」「パパがいい」「なんか食べたい」を無限につぶやき始め、かなり癇癪寸前でした。
そこへ奇跡的に研修中の看護師さんが遊びに来てくれ、塗り絵とか折り紙とか間違い探しとか、ありとあらゆる遊びの相手をしてくれ、なんとか手術までご機嫌で過ごせました。
手術室へ
12:45 手術室へ歩いて移動・・・するわけないので抱っこで行きました。
子供の場合、麻酔が効くまでは手術室内まで付き添うことができます。
私自身は手術経験がないので、手術室に入るのがちょっと楽しみでもありました。入った感想は、ドラマと一緒!(笑) 思ったよりたくさん人がいて(7~8人位)ざわざわしていて、全員がテキパキ準備。そんな中、とっととベッドに寝かされ、何かたくさんコードをつけられる息子・・・「怖くて泣く」とかいう余裕すらなく、ただただされるがままの状態。そして、ぼーっと立っていた私には、何の説明もなく突然、麻酔のマスクを手渡され「お子さんの口に当ててください」って。
えーー、そんなの聞いてない。
周りが全員テキパキしている雰囲気で(しかも麻酔の先生はちょっと怖め)、もたもたできないので、あってるのか分からないけどとりあえず口元に当てました。注意されないのできっと合ってる。息子的にも「ママ、これ何?」って感じでポカンとして見つめてきたので「あぁ、何かしゃべらなきゃ」と思い、
「えーと、終わったら何食べにいこうか?」
「お寿司」
「なんのお寿司?」
「まぐろ、えび・・・zzz」
麻酔効くの早---っ!
と、こんな感じでいろいろ衝撃の多かった手術室でした。
手術は約2時間。息子に合わせて私も朝から飲まず食わずだったので、急いで売店へ。あと術後どうなるか不安だったので今食べる分の他に夜、翌日の朝・昼の分まで買い込んでおきました。(これが大正解。術後はほぼ部屋から出れませんでした)
今思い返すと、この時間にシャワーも浴びておけばよかったです。
手術終了
14:30 ほぼ予定通りの時間に終了。
術後は、小さい子限定かもしれませんが、
ちゃんと覚醒するか確認を取るためかなんかで、
麻酔を覚ました状態で病室に戻ってきます。
つまり・・・
麻酔の効きはまだ残っていて眠たいのに、無理やり起こされて気分が相当悪く、
しかも
ママがいない、知らない大人がいっぱいいる・・・パニック!
という最悪の状態で戻ってきます。大抵は盛大に泣いて戻ってくるそうです。
エレベーターホールのあたり(結構遠く)から盛大な泣き声が聞こえてきたので、手術が終わったことはすぐに分かりました。大声で泣いてパニック状態なので癇癪を起したのと似た感じですが、麻酔のせいか暴れる力が弱く、どこかぐったりして見えました。痛み止めが効いているので、手術の傷が痛いわけではないそう。あんまり大声をだすと喉の傷が剥がれてしまいそうで気が気じゃありません。
少し抱っこしていたらあっという間に寝てしまいました。
しかし、10分おきにくらいに検温やら何やらで看護師さんが入ってきて、そのたびに息子がパニック状態で目を覚ましてしまい、術後2時間くらいは抱っこしっぱなしでした。寝る⇒大泣き⇒寝る⇒大泣き のループで。
その後、水分をとってもいい許可が出ましたが、やはりかなり疲れたのか翌朝までほぼ寝っぱなしでした。ただ、抱っこから降ろしたり、ちょっとした寝返りでまたパニック状態で起きてしまうので、私もベッドから降りることができず、朝まで添い寝でした。
そうそう、手術で摘出した扁桃腺&アデノイドですが、実際に見せてくれました。
見せてくれるだけじゃなく、撮影タイムも。どうぞ~って。
え、写真撮っていいの(笑) こんなでした。
先生からは「4歳児としてはめっちゃ大きいわけではないけど、まぁまぁ大きいね」という良く分からない感想をいただきました。
小さい喉にこんな大きさのついてたと思うとしんどかっただろうなぁ。