子供産むまで全然知らなかったんですが、
無理やりおっぱいをやめることを「断乳」
子供が自然におっぱいから離れていくことを「卒乳」
っていうんですね。
どっちが良いかネット上でもいろんな論争がありますが、
私は自分の健康面を第一に考えて「断乳」を選びました。
断乳のきっかけ
太郎(息子)が10ヶ月の頃、私がインフルエンザに感染してしまいました。
ただでさえ高熱でフラフラなのに、昼間の子供の世話に加え、夜間の授乳(しかも頻回)で本当に大げさではなく「死ぬ」かと思いました。本当につらかった。
私は体質的に栄養が母乳として出て行きやすいらしく、授乳中はいくら食べても太らないどころか、ベスト体重より-2キロ。人生で一番のナイスバディでした(過去形・笑)。しかしその分、肌も髪もカサカサでちょっと無理するとすぐに風邪をひくような虚弱さ。このままおっぱいを出し続けていたら体がもたないなという漠然とした不安はどこかにありました。
そのため1歳をめどに断乳をするというのはなんとなく決めていたので、インフルが完治して体力も戻った11ヶ月の頃、少し早いけど断乳しようと決めました。
断乳について
この時点で断乳について私が知っていた知識です。
■おっぱいを忘れるには3日かかるらしい。
初日の夜がとにかく大変。3日我慢すれば、不思議とおっぱいを要求してくることはなくなるらしい。なので、挑戦するなら重要な予定のない3日間を予定すること。
■旦那さんの協力は不可欠。
ママの抱っこだとおっぱいの匂いがしてよけいに泣いてしまうので、パパの抱っこで乗り切るのが良いらしい。じいじ、ばあば等、協力できる人員が多いほど楽らしい。
■断乳後のおっぱいケアは重要。
子供もおっぱいを飲めなくて辛いけど、ママもおっぱいが岩のように張りまくって辛いらしい。おっぱいケアをきちんとしないと乳腺炎になったり、次回の出産でおっぱいが出にくくなったりするらしい。
たったこれだけ、薄っぺらい下調べです。しかも真偽不明。
1回目の挑戦⇒失敗
半ば勢いで始めた断乳作戦。勢いも大事だと思います。育児書にも「ママがやめようと思った時がおっぱいのやめ時」と書いてありました。
その頃は離乳食も結構な量を食べてくれて昼間の授乳はお昼寝の寝かしつけだけでした(1日1~2回)。とりあえず寝かしつけ方法をベビーカーでの散歩や抱っこでに切り替えて、昼間の授乳をやめることには軽々と成功。特におっぱいに執着してくる感じもなかったので、これなら夜の断乳もすんなりいけるかもと淡い期待。
そして初日の夜。
お風呂上り、いつもならおっぱいを飲みながら寝付いていたんですが、今日からはストローマグで牛乳。そして「さぁ、寝るよー」と抱っこでゆらゆら。太郎も「今日はいつもとなんか違うぞ?」という顔をしながらも、抱っこで寝そうな感じでしたが・・・全然寝ない。30分くらい抱っこでゆらゆらを続けたところで、太郎が大泣き。「おっぱいくれー」なのか「眠いけど寝れないー」なのか分かりませんが、彼の最大限のボリュームで泣き出しました。
「ここであきらめちゃいけない、これからが勝負。泣き疲れて寝るまでがんばろう」と旦那さんと交代で抱っこし続けたんですが、1時間たっても泣き止む気配がなく、可哀そうになっておっぱい、あげてしまいました。2秒で寝る太郎。
友人の断乳体験を参考にする
メンタルの弱い私は1時間程度の大泣きで断念してしまいました。もっと親子共に楽に断乳できる方法はないものかと、友人に聞き込みをしてみました。
■カレンダーを見ながら「この日でおっぱいバイバイだよ」と教える
この方法、「断乳しました」みたいなブログ記事ではやってる人結構いたけど、みんな本当にやってる?子供理解してる? 実施年齢とかその子の性格にもよるんだろうけど、太郎は昨日と今日の違いもよく分かってないし、そもそもカレンダーとは何ぞやという状態。でも一応一言だけ「もうすぐおっぱい卒業だからね」と伝えときました。伝わってない感100%。
■徐々に夜間の授乳も減らしていき断乳
夜はなんせ眠いので泣いたらすぐおっぱい。徐々に回数を減らすとかいう高等技術は無理です(何回あげてるかすら記憶がないし)。そもそも夜の授乳を今すぐにでもやめたいから断乳したいのに徐々にって・・・。却下。
■泣きわめいても動じず断乳続行
メンタルの強い友人がこの方法で成功。でも3日間とにかく大泣きしっぱなしで旦那とお義母さんと3人体制で乗り切ったそう。うちは人員不足だし心折れそうなので却下。
■乳首に絆創膏を貼って「おっぱいなくなっちゃった」と言う
半年前にこれで成功した友人のおすすめ作戦。おっぱいに顔書くのでもいいらしい。「こんなんできくのかよぉ」と半信半疑ながら、実際に試してみたのはこれです。(詳細は下記)
2回目の挑戦⇒成功
1回失敗したら、しばらく時間を空けたほうが良いとの保育士さんにアドバイスいただいたので、最初の挑戦から1ヶ月後、1歳を少し過ぎた3連休に再度試みることにしました。
パパとのお風呂から出た太郎に、「ちょっと大事なお話があるから」といつもと違った空気感を出しておいて、絆創膏を貼ったおっぱいをベローン。
「ママね、おっぱいなくなっちゃたの。だからもうおっぱいあげられないの」と大根芝居を打ちました。太郎の反応は・・・おっぱい見た瞬間に「なにそれ気持ち悪っ」っていう顔をして、ママの話なんか聞いちゃいない。「じゃぁもうおっぱいいらなーい」とばかりにトミカで遊び始めました。若干ショック。
そして少し遊んだ後に抱っこしたらすんなり入眠。
夜中は何回か泣いておきましたが、パパが抱っこして落ち着かせなんとか初日終了。2日目、3日目と段々夜中に起きても入眠するまでの時間は減り・・・ついに断乳成功!
断乳後
断乳3日はなんとか乗り切ったものの、おっぱいを完全に忘れたのかどうか一見すると分かりません(もともとおっぱいに執着する様子がない子だったので)。でも念のためにしばらくは一緒にお風呂に入るとき、乳首に絆創膏をした上にブラジャーを付けて入ってました。今考えるとアホっぽい光景(笑)
断乳後は朝までグッスリ寝てくれると聞いていたので、それを一番期待していたのですが、1カ月くらいは夜中1~2回泣いて起きる日が続きました。これは個人差があるみたいですね。でも気づいたら朝までぐっすり寝てくれる日がだんだんと多くなり、今では朝起こすのが大変な程よく寝てくれるようになりました。
私の体調面ですが、やはり食べた分が全部栄養になってくれるので、ベスト体重に戻り風邪をひく頻度も減りました。食事は特に意識して変えてはいないのですが、母乳が出なくなったせいか自然と食べる量が普通に戻り、激太りすることもありませんでした。
いちいち服をまくりあげておっぱいをあげる手間もないし、授乳で家事が中断することもないので、なんとなく日々に余裕がでました。着る服も授乳を意識せずに選べるようになったので、ワンピースとかシャツをインしたスタイルとかお洒落も楽しめるようになりました。